実は、CO2削減に貢献する "炭"
炭のイメージは、木が燃えることでできる燃えカスではないでしょうか。つまり、燃えて二酸化炭素だしているから環境に良くないと。
木は繊維とミネラルからできています。木を普通の状態で燃やすと、空気中の酸素と繊維を構成する元素(炭素、水素、酸素)が結びついて二酸化炭素などになって大気中に逃にげてしまい、後にはミネラル等が残った灰になります。
ところが、木を蒸焼きにするとどうなるでしょうか?
土窯に木を入れ、窯の入り口ふきんだけ種火として燃やします。その後、密閉して焼くと酸素がない状態で焼かれることになります。
あれ?酸素がないのに焼けるのかという疑問が残ります。
最初は窯の入り口ふきんの木を種火として燃やします。その熱で、窯の中の温度が275℃を超えると、木そのものが自ら熱を発し出します。そこで、蓋をして窯に空気を入れない状態にすると、木の温度は350℃と高温状態に達し焼けます。
途中、もくもくと煙がでますが、これは木のガスであり、CO2ではありません。なぜなら、酸素がないので燃えていない状態であり、そのためCO2はでないということです。
こうして作られた炭は、炭素とミネラルの塊になります。
炭素を閉じ込める炭
では、バーベキューで炭を燃やすとどうなるでしょう。炭素(C)は酸素(O2)と結びつきCO2となり空気中に排出されてしまいます。
炭素を炭に閉じ込めた状態であるならば、空気中のCO2削減に貢献する状態となっています。さらに、その炭を畑に入れることで、炭に含まれるミネラルが、溶け出しその土で作られる野菜やお花などが大きく育ちます。
伝統の窯で焼く。
君津市の清和地区では、江戸時代から伝わる窯があります。
ここで作られた炭の多くが、東京湾を経由して江戸に送られ利用されてきました。
800℃という高温に達する窯を使うことで、できあがった竹炭は、叩くとキーンキーンと金属音を鳴らします。
火入れから5日をかけて出来上がる、本物の竹炭の光沢感は日本刀のような輝きを放ちます。
光の当て方を変えることで、黒い炭が銀色に輝くのです。
ぜひ、本物の価値を味わってみてください。
ぜひ、水に竹炭を入れて、飲んでみてください。
毎日飲む水だから、とにかく美味しいミネラルウォーターを飲んで欲しいです。
お水が美味しくなくなる原因のカルキや化学物質を竹炭が吸着し取り除いてくれます。
さらに、竹炭のミネラル分が溶け出し、お手軽にミネラルウォーターが作れます。
水道水1リッターあたりに竹炭を3~5片入れ1日待つと、出来上がりです。
※事前に必ず、鍋やヤカンに竹炭と水を入れて火にかけ、10分沸騰させてからご利用ください。
ミネラル分は10回ほどでなくなりますので、使い終わった炭は、冷蔵庫や靴箱に入れて消臭剤としてご活用ください。
ふっくら美味しいご飯を食べて欲しい。
炊飯器に入れるだけ。
竹炭に含まれるカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが溶け出し、炊飯液がアルカリ性になります。
これにより、米の軟化とでんぷん糊化が促進し、米のうまみが増します。
竹炭の抗酸化作用によってごはんの黄ばみを防ぎ、冷えてもおいしくいただけます。
いつもと同じように、米をといで水を入れてください。竹炭1片を炊飯器に入れてご飯を炊くだけです。
※事前に必ず、鍋やヤカンに竹炭と水を入れて火にかけ、10分沸騰させてからご利用ください。
ミネラル分は10回ほどでなくなりますので、使い終わった炭は、冷蔵庫や靴箱に入れて消臭剤としてご活用ください。